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ファミリービジネスとベンチャービジネス

FBAA理事 馬場研二

私はこれまで10年以上にわたって東京のNPOの理事として活動する中で、ベンチャー企業経営者のビジネスプラン作りをお手伝いしてきました。

そのNPOはMIT-EFJというビジネスプランコンテストを主催している団体です。

そこでの経験を通じて、

「会社を永続させることの難しさ」と
「ベンチャー企業を生み出す難しさ」は

似ているように感じています。

ファミリービジネスの事業承継の支援と、ベンチャー育成には共通点が多くあると考えています。

むしろ、ファミリービジネスが時代に合わせて自分達の事業を変革するということは、新しい事業をゼロから立ち上げることよりも多くの困難を伴うものだと思います。

ひとつのビジネスが成長して衰退していくライフサイクルは、ひとつの山のような形をしています。

第一世代→第二世代→第三世代→第四世代と山が並んで、その稜線をつないでいくことで、ビジネスは維持されていきます。

発展している会社は、この山がだんだん大きくなっていくということでしょう。

衰退していくのは、この山をつなぐ作業に失敗したからではないでしょうか。

日本は老舗大国です。
つまり、日本人は会社を永続させる能力があるのですから、ベンチャービジネスを生みだす能力も持っているはずです。

自分達のすぐれた能力に気付いておらず、また、新規事業立ち上げにおいての支援の仕方が上手でないのかもしれません。

日本がこれからも経済的に発展していくためには、

・ファミリービジネスに対する理解を深めた上で、事業承継を支援することと、

・新しいベンチャービジネスを生み出す力を発揮すること、

の2つが車の両輪となって機能する必要があると私は考えています。

ファミリービジネスアドバイザー認定講座の中でも、事業承継と新規事業育成について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

Author Profile

九州大学経済学部卒。ボストン大学ビジネススクール経営学修士(MBA)。地方銀行の外国証券投資、国際部門システム開発等に携わった後、ラッセル・レイノルズ社(NY本社のエグゼクティブサーチ会社東京オフィス)人事コンサルタントを経験。その後、130年以上続くファミリー企業の本社経営企画部門に2001年から所属し、グループ経営戦略策定、新規事業推進、不振事業対策などに携わりながら、ファミリービジネス生き残りプロセスを、 身をもって体験。また、特定非営利活動法人日本MITエンタープライズフォーラム(MIT-EFJ)に参加し、2006年には理事&メンタリングコミティチェア(前)としてメンタリングシステムの確立に貢献、アントレプレナー教育・支援活動を行う。地域貢献としては、九州アジア経営塾プログラムアドバイザー、経済産業省「エンジェルネットワーク活性化戦略検討会議」委員(平成20年度)などを歴任。 現在、サイバーユニバーシティ大学IT総合学部准教授
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